- ドン・キホーテの業務用ウインナーが気になっているけどまだ買ったことが無い方
- ドン・キホーテの業務用ウインナーの味や1パック当たりの本数を知りたい方
- 価格が安くて不安なので製造元をしっかりと確認したい方
- ドン・キホーテの業務用ウインナーの美味しい食べ方を知りたい方
- ドン・キホーテの業務用ウインナーの販売価格を知りたい方

ドン・キホーテの業務用のウインナーがテレビでも話題だよね?
気にはなってるけど実際に食べるとどうなの?美味しいの?まずいの??本当にお得なの?
価格が安いから、安かろう悪かろうなんじゃないの?



そんなことはないよ!製造元は大手メーカーだし、価格の割に味はとても良かったよ!
この記事で読者のみんなの疑問点を全て解決していくね!
この記事では、驚安の殿堂「ドン・キホーテ」で販売されている業務用ウインナー800gについて、現役のお肉のプロが実際に買って食べてみて、徹底的に検証しています。
ドン・キホーテに行ったことがある人なら見かけたことがあるかもしれませんが、800gという大容量なので買うのをためらってしまう方も多いはず。また、価格も安いので不安に思っている方もいるのでは?この記事を読めば、ドン・キホーテの業務用ウインナーについて全て知ることができます。間違いなくどこよりも詳しい内容になっているので是非読んでみてください。




先にこの記事の結論になります。
- 800gという大容量なので1人暮らしで賞味期限内に食べきることは少し難しい。食べきれない分は早めに冷凍するのが◎!
- 1p あたり30~32本入っているので3~5人家族でも十分満足できる量
- 製造元は「福留ハム」という大手ハム・食肉メーカーなので安心安全
- 安いウインナーにありがちな人工コラーゲンケーシングではなく天然羊腸を使用しているので、口に残らずパリッとした食感が楽しめる
- フライパンで茹で焼きすると更にパリッと感が増す。面倒な人はレンチンでOK!
- 購入時は特売だったため698円(税抜き)という驚異的なコスパ。しかし2022年10月から各メーカの価格改定が行われるため値上げされる可能性が高い。
より詳しく知りたい方は本文を読んでみてください。私の簡単なプロフィールはこちらです。
まずは業務用ウインナーの中身や成分、作っているメーカーについて詳しくみていきましょう。
業務用ウインナーの中身について;入っている本数は約32本!


今回購入したドン・キホーテの業務用ウインナーは、一袋に32本入っていました。1本あたりの大きさによって若干誤差があると思うので、約30本入っていると考えれば問題ないでしょう。
写真が30本しかない理由は、子どもにこっそり食べられてしまったからです・・・泣。
1本あたりのg数は約26g・長さは約8㎝・太さは約2㎝


一本あたりのg数は約26g。一般的なウインナーが18g前後なのでかなり大きめです。




長さは約8㎝、太さは約2㎝でした。太さが2㎝というのはかなりしっかりとしたボリュームだと思います。日本一売れている某ウインナーよりも断然太い。これは食べ応えがありそうですね。小さなお子さんは2~3本で満足してしまうかもしれません。
業務用ウインナーの原料・成分について;主原料は豚肉と鶏肉が使われているポーク&チキンウインナー


主原料が豚肉、鶏肉の順番に並んでいるので、豚肉⇒鶏肉の順番で材料が多く使われていることが分かります。このようなウインナーのことを「ポーク&チキンウインナー」と呼ぶことが業界では一般的とされています。逆に鶏肉⇒豚肉の順番だったら「チキン&ポークウインナー」、豚肉のみのウインナーを「オールポークウインナー」、鶏肉だけのウインナーのことを「チキンウインナー」と呼びます。
味と価格に関しては「オールポーク」⇒「ポーク&チキン」⇒「チキン」の順番で下がっていくのが一般的です。日本一売れている某ウインナーも、もちろんオールポークウインナーです。
天然の羊腸を使用しているためパリッとした食感が楽しめる。100gあたり313キロカロリー


こちらのウインナーの100gあたりのカロリーは313キロカロリーでした。一般的なウインナーとほぼ同等程度です。特徴としてはこの価格帯のウインナーには珍しく天然の羊腸を使用していること。天然の羊腸は歯切れがよく口当たりが良いのが特徴です。価格重視のポーク&チキンウインナーでは、コストを抑えるために人工のコラーゲンケーシングを使うことが多いです。
規格は「標準JAS」;でんぷん含有率が5%以下の一般的なウインナー


業務用ウインナーの規格は「JAS標準」。JASマークの詳しい内容についてはこうなっています。
「JAS特級」は原料肉に豚肉・牛肉のみ使用できて、でん粉などの結着材料が一切入っていないもの。
「JAS上級」は原料肉に豚肉・牛肉のみ使用できて、でん粉などの結着材料が5%以下のもので但し、「でん粉含有率」が3%以下のもの。
「JAS標準」は原料肉には畜肉(豚・牛・羊など)と家畜肉(うさぎ)および、家禽肉(鶏・あひるなど)のみ使用できて、でん粉などの結着材料が10%以下のもので但し、「でん粉含有率」が5%以下のもの。
引用元;伊藤ハムお肉百貨
ここに書かれている通り、ドン・キホーテの業務用ウインナーはJAS標準規格のため、でんぷんが5%以下の割合で使われています。一般的にでんぷんが多ければ多いほどお肉の味がぼやけて食感もジューシーさも損なわれるとされています。
価格の安いウインナーや、安かろう悪かろうと感じてしまうウインナーは、このJAS標準規格であることがほとんどです。
- 日本一売れている日本ハムさんの「シャウエッセン」はJAS特級
- CMでお馴染みのプリマハムさんの「香薫」もJAS特級
- 72時間という長時間熟成を売りにしている伊藤ハムさんの「グランドアルトバイエルン」は特色JAS
このように、知名度があって誰が食べても美味しいと感じるウインナーはJASのランクが高くなりがちです。当然、現役のお肉のプロである私が食べても凄く美味しいと感じます。そのかわりに、内容量の割に価格が高くなりがちなのがデメリットです。
- 原材料につなぎを使っていない、もしくはつなぎの入っている量が少ないため原価が上がる
- 鶏肉などの安い混ぜ物を使わず豚肉100%であるため、この分原価が上がる
これらが原因で、JAS上級以上のウインナーは内容量の割に価格が高くなってしまいます。その分、本当に美味しいですけどね・・。
JAS規格については下の動画でも詳しく解説されているので良かったら参考にしてみてください。



福留ハムさん、他社さんの紹介動画で本当にごめんなさい!
製造元は老舗ハムメーカーである「福留ハム」。広島県に本社がある創業1918年の歴史あるメーカー
関東・関西にお住いの方はあまりご存知ないかもしれませんが、製造元の福留ハムさんは創業100年を超える老舗の老舗ハムメーカーです。日本は創業100年を超える企業数が世界一とされており、そのラインナップはまさしく誰もが知る企業が名を連ねています。
- キューピー株式会社
- ハウス食品株式会社
- 任天堂株式会社
- キリンホールディングス株式会社
工場や事業所は九州、中国・四国地方を中心に展開されています。
有名な商品は「花ソーセージ」「あらびきKING」「特選荒挽きウインナー大人の黒」など
これは私の勉強不足だったのですが、福留ハムさんの「花ソーセージ」はめちゃくちゃ有名みたいです。公式HPでも「オンリーワンでありナンバーワンの商品」と大々的に書いてあります。確かにこの形のソーセージって縁起も良いし、食卓に彩を与えてくれるのでとても良いですね。地元広島県では知らない人はいないレベルで有名なようです。私も見かけた際は是非買ってみようと思います。
あと、個人的に大好きなのが「あらびきKING」。ノンスモーク(燻製をしていないタイプ)で超あらびきなので、めちゃくちゃ酒が進むんですね(笑)。お酒を飲む人はきっと、某有名ソーセージよりも好きかも?と思います。
福岡近辺にお住まいの方はルミエールにも「あらびきKING」が売っていましたよ!買い物に出かけた際には、是非食べてみてください。
大手メーカーだから安心安全は徹底されている
安心・安全は当然であり福留ハムさんとしても「お客さまに「安心」「安全」なハム・ソーセージを食卓へご提供いたします。」と公式HPの一番最初にはっきりと明記しています。それだけ、私たち食品を扱う会社は、消費者の方々に対する安心、安全が最も大切なことなのです。
福留ハムさんは安心・安全の取り組みとして「HACCP・ISO」も取得されています。詳しくはこちらを参考にしてみてください。
ドン・キホーテの業務用ウインナー800gを実際に食べてみた感想


それでは実際に食べてみた感想になります。5段階で評価しています。あくまで個人的な感想なので参考程度にご覧ください。
それではそれぞれの項目ごとに詳しくみていきましょう。
パリッと感 評価4;天然羊腸使用なのでパリッとしている
下に貼ってある動画の9:48から紹介されていましたが、確かにパリッとした食感を楽しめます。ポーク&チキンウインナーって、価格が安いことが売りなので、なるべくコストを抑えるためにコラーゲンの人工ケーシングが使われていることが多いです。しかしこちらのウインナーは天然羊腸使用。やはり食感が人工ケーシングに比べて段違いに良いですね。
天然羊腸の価格も昨今の物価上昇に伴って右肩上がりのため、この価格と質を維持できているのは素晴らしいと思います。10月から各メーカーが値上げに転じるため、こちらの商品の価格動向も気になるところ。
また、太さが約2㎝と通常のウインナーに比べて太めなのでしっかりとした食感も楽しめます。
ジューシー感 評価3;ポーク&チキンウインナーなのでジューシー感はそこそこ


こちらの画像は600ワットの電子レンジで20秒加熱した後の断面です。十分ジューシー感はありましたが、やはりオールポークのウインナーと比べるとイマイチでした。あのなんとも言えないジュワっと感はオールポークウインナーならではでしょう。しかしこの価格帯でこの食感、ジューシー感であれば十分満足できるクオリティであると感じます。
もう一手間手間をかけてボイルしたり、茹で焼きにすればよりジューシー感が増して美味しく食べることができると思います。是非試してみてください。
スモーク感 評価3;スモーク感はそこまで感じられなかった
口に入れた瞬間に感じたのは、スモーク感よりもポーク&チキンウインナー特有の鶏肉の味でした。ガツンとくるスモーキー感はほぼ皆無。スモーキーなウインナーが苦手な方には逆にオススメかもしれません。1ランク上のウインナーはしっかりとしたスモーク感があり、それを売りにしているものも多いです。しっかりと燻製されたスモーキーなウインナーが好みの方は、素直に1ランク上のウインナーを購入しましょう。
本当に安いだけのウインナーは鶏肉の臭みを感じることもありますが、このウインナーは臭みは皆無でした。これは万人受けする味ですね。
コスパ 評価4;この価格帯のウインナーの中では頭一つ抜けた高コスパ!
特売と言えど、この品質、ボリューム、味で1袋698円(税抜)はかなりの高コスパであると断言できます。正直に言って、同じ価格帯のウインナーと比べても頭一つ抜けたクオリティであると思います。ポーク&チキンウインナーは日頃購入しない私(上から目線ですみません)ですが、このウインナーなら買ってもいいなと思えるクオリティです。
3~5人家族、小さなお子さんがいるご家庭、ウインナーを良く食べる方は冷蔵庫に常備しておいてもいいのではないでしょうか?2022年の10月からハムやウインナーの価格や内容量が各メーカー改訂されます。どこまでこの価格とクオリティが維持できるのか、私も業界人として注目していこうと思います。
まとめ;味と価格のバランスが非常に取れている高コスパウインナー!冷蔵庫に常備してOK!
2022年9月現在、ウインナーに限らずあらゆるモノの物価が上昇しています。ウインナーも原料のお肉の価格高騰が著しく、各社非常に頭を抱えているのが現状です。消費者のみなさまには、是非コスパの優れたウインナーを購入していただき、家計の支出改善にお役立てできればと思います。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。当ブログでは現役のお肉の営業マンがお肉のことについて徹底的に解説しています。
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