
トライアルに買い物に行くと、焼肉用のお肉がたくさん並んでいるけど、どのお肉が一番焼肉に向いているのかなあ?



定番のカルビとかでもいいんだけど・・。
せっかくトライアルに買い物に来たのなら、他のスーパーではあまり見かけない米国産のミスジを強くお勧めします!
この記事では、生鮮ディスカウントスーパー「トライアル」で絶対に買うべきお肉について、現役のお肉のプロが詳しく解説しています。
トライアルと言えば、画像のロゴがお馴染みの全国(四国除く)展開している有名小売店です。


- トライアルで焼肉用のお肉を買う際にどれを買えばいいか悩んでしまう方
- 他のスーパーには売っていない商品を買ってみたい方
- お家焼肉をワンランクアップさせたい方
- ミスジって牛肉のどこの部位か詳しく知りたい方
結論から先にいいますが、トライアルで焼肉用のお肉を購入するのであれば米国産のミスジを強くオススメします。
- トライアルで焼肉用のお肉を購入するのであれば米国産のミスジがオススメ
- 「ミスジ」とは牛肉の肩の一部。肩の中で最もサシが入り柔らかいと言われる希少部位
実際にトライアルに納品している業者のうちの一人である私が書いている記事なので信頼性は抜群です。
私の簡単なプロフィールはこちらになります。
私が実際に買って食べてみた感想も交えながら詳しく解説していきます。
本来トライアル様は私たち食肉卸業者の人間にとってはお客様であるため、敬称略は大変な失礼にあたります。しかし誠に勝手ながらブログ構成上省略させていただきました。ご不快になられた方には心よりお詫び申し上げます。
まずは簡単に「ミスジ」とは牛肉のどのような部位なのかを解説しますね。
22年8月更新:急激な円安進行、ウクライナ情勢による家畜の飼料高、物流費高騰など様々な要因を受け、現在店頭から米国産のミスジは姿を消しています。その代わりとしてカナダ産のミスジを販売している店舗様もあります。産地は違いますが米国産と比べて肉質も劣ることなく非常に美味しく食べることができました。また、今後の世界情勢次第では再度店頭からミスジが消えることも考えられます。何卒ご了承ください。



カナダ産もとても美味しかったよ!
カナダも米国と同じく穀物肥育だから、お肉の嫌なニオイや臭みがほとんど無いんだね!
どうしても輸入牛肉のミスジに抵抗がある方、高級な国産牛肉のミスジを食べてみたい方はこちらがおすすめです。



この松坂牛のミスジに関しては、後半でも紹介しています。
ミスジとは牛のどこにあたるのか?肩肉の一部で希少部位とされる
ミスジとは、肩の一部にあたります。肩肉の中では最もサシ(霜降り)が入り、肩甲骨の内側の筋肉なので比較的に柔らかな部位とされています。近年は希少部位として焼肉屋で出されることも多くなってきました。
ミスジは英名で「トップブレードマッスル(Top Blade Muscle)」といい、厚切りにしてステーキで出すところもあります。詳しくは下の動画が参考になると思います。
余談ですが、同じ牛肉の部位でも豪州産になると呼び名が変わります。米国産では「 トップブレードマッスル(Top Blade Muscle) 」でしたが、豪州産では「フラットアイロン(Flat Iron))と呼ばれます。牛肉って本当に面白いですね。
より詳しく知りたい方は米国食肉輸出連合会の公式HP(リンク申請済)が非常に勉強になります。
焼肉用ミスジの実際の商品画像について
次に、実際にトライアルで売っている焼肉用のミスジを見てみましょう。




価格は税込み299円/g。だいたい1パック350g~400g前後にパッキングされています。



3人家族でも十分な量だね。




この真ん中のスジが「ミスジ(三本のスジ)」の由来だったりします。お肉の名前って、本当に単純(笑)


厚みも食べるのにちょうどいいくらいの厚みでした。ぺらっぺらのお肉ではないのでご安心ください。



このお肉をメインにして、豚肉や鶏肉、野菜を一緒に焼けば十分にボリュームのある焼肉がお家で食べられるね!
トライアルの焼肉用「ミスジ」を買ってみた感想
それでは早速、実際にトライアルのミスジを買って食べてみた感想を書いていきます。以下の各項目について5段階で評価しているので参考にしてみてください。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
肉の柔らかさ:評価4 赤身の中では抜群に柔らかい!真ん中のスジは多少噛み応えあり。


一口食べて思ったことは「想像以上に柔らかい!」でした。ミスジ特有の真ん中のスジは若干歯ごたえはあるものの、全然問題なく食べることができるレベル。噛みきれないということもありません。
3歳4ヶ月の娘も、柔らかくて美味しいと言ってパクパク食べていました。



子どもの舌が一番信用できるね(笑)
ただ、口に入れてとろけるような食感ではないのでご注意を。そもそも輸入牛肉にそれを求めてはいけません(笑)
とろけるような食感のお肉が食べたいのであれば素直に黒毛和牛のロースやバラ肉を購入しましょう。
下の記事紹介しているサイトからは黒毛和牛だけではなく最高級の牛タンも購入することができます。もし興味があったら読んでみてください。お家焼肉のグレードが一気にアップすること間違いなしです。
≫【プロが実食】お家焼肉で牛タンモトだけを食べたい!タンモトの特徴・購入方法まで徹底解説!





ミスジと牛タンんが揃ったらお家焼肉は完璧だね!
肉の臭み:評価4 輸入牛特有の香りは若干あるが気にならないレベル
当然、米国産の輸入牛なので特有の香りはあります。が、このお肉をクサイと言っていたら他の輸入牛肉は食べることができないだろうなあ、っていうレベル。全然問題ない。
ドリップが出ているようなことも全く無く、非常に鮮やかな赤身のお肉でした。衛生管理や商品管理がきちんとできている証拠だと言えます。
そもそも肉の臭みは以下のような理由で出てきます。
- 加工日経過によるドリップがお肉に回ってしまっている。
- お肉の酸化による変色。
- 解凍方法が悪かったお肉。または冷凍焼けしていたお肉。
- お肉の飼育方法による。穀物肥育(グレインフェッド)はニオイが少ないが、牧草肥育(グラスフェッド)は独特の香りがある。
商品管理面を除けば、お肉の香りというのは飼育方法によるものが圧倒的に大きいです。日本人好みの味になるのは穀物肥育であると言われています。
これに対して、米国産の牛肉は100%穀物飼育(約150日前後)です。だから、肉の臭みもほとんどなく、柔らかくジューシーなんですね。お肉の柔らかさについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
一方、牧草肥育(グラスフェッド)は穀物肥育に比べてヘルシーなイメージがある反面、肉質は固く牧草特有の香りが肉に移ってしまうことが特徴です。これが世間的なイメージの「肉の臭さ」に繋がっていると思います。
穀物肥育・牧草肥育についてはこちらの記事で解説しています。また、牧草肥育のお肉がどのような味か気になった方はこちらの記事へどうぞ。当ブログで最も読まれている記事になります。
≫【プロが実食】ウルグアイ産牛肉は美味しい?まずい?牛ヒレ肉を食べてみた感想


肉のサシ:評価3 ほどよいサシでどちかというと赤身嗜好の方向け
もう一度、焼く前の商品画像をご覧ください。




この真ん中のスジのあたりに走っている白い模様がミスジのサシ(脂身)になります。ミスジが肩肉の中で最もサシが入りやすいお肉とは言え、輸入牛肉ではほとんどサシは期待できません。
それにも関わらずほどよくサシが入っているのは米国産のチョイスグレードならではでしょう。豪州産のグラスフェッドやショートフェッドレベルでは絶対にここまでサシが入ることはありません。
このほどよいサシのおかげで、より柔らかに食べることができます。ただ、ジューシーとまでは言い難いのでどちらかというと赤身嗜好の方に向いていると感じました。
脂っこさ:評価4 もたれることなくサッパリと食べられる
肉のサシがほどよいレベルのため、胃もたれすることなくサッパリと食べることができました。今回は340gほどでしたが、私と妻、3歳の娘と一緒にペロリと食べてしまいました。



娘ちゃんがたくさん食べたのは驚いたね。



それだけ美味しかったんだろうね(笑)
スジも気にならなかったようだし。
それでも脂がまだ気になる方は、脂を落とすようなグリルで焼くといいかもしれません。私は独身時代から10年以上これを使っています。今使っているのは3台目です。



値段も超安いし、煙が出ずらいし、肉の脂は落ちるし、カリっと焼けるから超オススメ!
ガス台と一緒になっているのもあるけど、カセットコンロを持っている人は正直これで十分!洗うのも簡単です。
詳しいレビュー記事はこちら(現在執筆中)
オススメの年代:30代以降 脂が重くなってきた方にオススメ
ミスジは脂っこいお肉ではないので、脂ノリノリのカルビはちょっと・・・という方に特にオススメです。ほどよいサシとほどよい柔らかさの赤身肉って、オジサンたちの救世主的な存在だと思うのです(笑)



私も30歳を超えて、脂バチバチのお肉はかなり重く感じるようになりました・・・汗
当然、若い方達も美味しく食べることができるので、家族でのお家焼肉は最適かもしれません。
- モモ肉は脂っこさはないけど、焼くとパサパサして固くなりがち
- バラ肉(カルビ)は柔らかくジューシーだけど脂がクドイ
- ロースはバランスがいいが、価格が非常に高い
他のお肉の部位はこういった特徴がある中、ミスジは非常にバランスの取れたお肉であると断言できます。迷ったらとりあえず買ってみてください。失敗することはほとんどないでしょう。
外国産ではなく国産の高級なミスジが食べたい!そんな方には楽天市場がおすすめ!
外国産ではなく、国産の高級なミスジを食べてみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?もしくは、外国産のミスジが気に入ってしまい、国産のミスジを食べてみたいという方もいらっしゃるでしょう。



でも、国産のミスジってスーパーじゃほとんどみかけないよ・・・。



そんな方には楽天市場での買い物がおすすめ!もしくは楽天ふるさと納税もイイね!
(楽天ふるさと納税の詳しいやり方やメリットについては現在記事執筆中です。)
国産の黒毛和牛のミスジは、口に入れた瞬間のとろけるような味わいで至福の美味しさです。霜降りは強めですが、ミスジはバラ系ではなく肩の一部なのでしつこい脂ではなく、比較的にサッパリと食べることができます。適度に脂を落として食べるのがオススメです。



楽天ふるさと納税をする際は、必ずお買い物マラソン中にしよう!
詳しくは別記事で詳しく解説します!(現在執筆中)



ふるさと納税・・・やっぱりハードル高くない??
ふるさと納税なんてどうでもいいから、とにかくすぐに美味しいミスジを食べてみたいって方はこちらへどうぞ(笑)



え・・・これ凄いね(笑)
松坂牛のミスジなんて、僕も食べたことないよ(笑)
いつまで販売が続くか分からないから気になった人はチェックしてみてね!
まとめ:ミスジは最高にバランスの取れた赤身肉。見つけたら即買い必須!
まとめになります。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。当ブログでは現役のお肉の営業マンがお肉のことについて徹底的に解説しています。
お肉のことについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。国産牛肉や輸入牛肉について徹底的に網羅している記事になります。
≫【まずはここから!】現役のプロが解説!肉リテラシー向上セミナー


また、「ニクレポ」では現役のお肉のプロが様々なお肉を徹底レビューしています。こちらも興味がありましたら合わせて読んでみてください。
≫ニクレポ


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同業他社の方、精肉関係者の方からのお声も心からお待ちしております。業界の活性化に向けて一緒に歩んでいくことができれば何よりです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
合言葉は「肉リテラシーを高めて「真に」美味しく幸せなお肉ライフを」。



今日も最高のお肉ライフをお過ごしください!
本日もありがとうございました!!!